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続きまーす(笑)
もしかしたらこの続き、夜にUPするかも。
出来なかったら明日にでも。感想お待ちしておりますーvv

全4話です。宜しければ読んでやって下さいませ~♪


注:ギンイヅ・BLと言う言葉に抵抗・不快感がある、もしくはその言葉の意味が分からないと言う方は続きは読まないで下さい。


『約束』

-2-


「同じ着物やのに、僕が着るんとイヅルが着るんはやっぱり違うわぁ。」

水色の浴衣に黒の帯を締めた隊長が手際よく、僕に浴衣を着せ終わると、にっこりと微笑む。
白地に紺の柄の浴衣に、臙脂の帯。
帯の結び方のせいだろうか、なぜか微かに女性のそれのように見えるのは・・・

「これ、本当に隊長のですか?」
「ん?何で?」
「何でって・・・この帯の色に、結び方・・・。・・・それに・・・何より、大きさが・・・」

裾はもちろん、肩の幅も、袖の長さも僕の身体に丁度いい大きさで。
まるでこれは・・・

「あはははは。バレてしもたか。ほんまは、イヅルのために誂えてん。」
「え・・・」
「この間、僕の浴衣作りに問屋へ行ったんやけど、これが目ぇついてしもてな。イヅルの金色の髪によぉ似合うやろなぁと思て、買うてみたんや。」
「そ、そんな、勿体無いです・・・僕なんかのために。」
「いや、イヅルのためやないよ。どっちか言うたら僕のためや。」
「・・・?」
「見たかってん。イヅルの浴衣姿。」

この人のこうゆう言葉にうっかり喜ばされてしまう僕がいる。
もともとただの思いつきで動く人で、その言葉に深い意味はないと分かっているのに。

「可愛らしわぁ。よお似合とる。」
「あ・・・ありがとうございます。」
「女の子みたいで連れ歩くん楽しいわぁ。」
「た、隊長っ、やっぱり!!」
「まぁ、ええから、ええから。ホンマ似合てるで。」
「・・・・うぅ・・・・・・////////」

何だか妙に気恥ずかしくて、視線を落とし、俯いて、逃げ出したくなる気持ちを堪える。
この人の眼に長い間、映っているのが恥ずかしい。何でも見透かされてしまいそうで。

「ほな行こか?」
「・・・はい。」

促す声がして少しホッとする。
いつもとは違う緊張感。
きっと、もう随分前に気付かれてしまっている筈の僕の想いが速度を上げてまた膨れ上がるのを感じる。

僕はその想いを拭い去るように頭を振って、帯とお揃いの臙脂の鼻緒の下駄で隊長の後を追った。
いつも隊長の背中を2歩後ろから追いかける僅かな距離。
これ以上、前に進むなんて、たったの1度だって考えたことがなかった。
隊長についていくという安心感を得られるこの居心地のいい距離が本当に好きだったから。

だけど、いつからだろうか。
僕はその背中を見る度に、隊長の表情が見えない寂しさをも覚えてしまった。

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